【経理担当者必見】FP試験の学習が経理業務に役立つ理由を、経理歴14年の現役メーカー社員が解説!

経理業務に従事している方で、簿記を学習した方はそれなりにいると思います。ただ、簿記の学習後、もう少し経理関連の学習をしたい場合、どういった勉強をするか迷ったことはありませんか。税理士試験や会計士試験は必要とする時間が多すぎるため、万人にはおすすめしづらい難易度です。

その際に有益な選択肢の一つとして、FP試験の学習があげられます。ファイナンシャルプランナーとして仕事を行うためには必須の資格ではありますが、お金に関する知識が幅広く問われる試験であり、経理として仕事を行う上で非常に有益です。

僕自身、学生時代に日商簿記検定1級を取得した上で14年間、経理業務に従事してきましたが、簿記の知識だけでは業務に対応しきれないことが特に近年多くあり、その際にFP試験の知識が役立つことが多くありました。その理由としては、FP試験の学習範囲は「お金を扱う分野」で、経理業務と関連性が高い知識を幅広く、短期間で得られるからです。

この記事では、FP試験の学習で得る知識が経理業務にどう役立つかを解説していきます。僕が実際の業務の中で感じた必要性をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

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FP試験の学習が経理業務に活かせる3つの理由

簿記とFP知識の相乗効果で、業務理解が深まる

例えば、給与支払仕訳の形状の際、貸方で預り金を計上する背景は、次月の社会保険料の支払のうち、従業員負担分(半額)を給与から天引きしている「労使折半」の考え方によるものです。(預り金に計上した金額は次月には税務署に支払います。)

借方: 給与 / 貸方:現金預金・預り金

上記は一例ですが、FP試験の学習で得た知識によって、経理処理の背景を知ることで、より経理処理への理解が深まり、月次の締業務や決算処理など、多忙な中で起きがちなイレギュラーにも迅速に対応できるようになります。

経理業務に必要な周辺知識を幅広く、短期間で学べる

簿記の知識は、経理業務の基礎知識として必要となる場面は多くあります。ただ、簿記の知識だけでは業務ができない場合がほとんどです。

FP試験に向けての学習を数カ月間行うことで、これら実務に関連するの知識を幅広く学ぶことができます。そのため、もし経理部内で業務担当が変更となった際に、新しい業務を理解する助けにもなります。

例を少しあげておきます。

  • 資金繰り管理:税金や社会保険についての知識、例えば所得税の納税時期は何月なのかか、労働保険の支払は何月で何回で行うのか、等、必要な知識は多いです。
  • 投資管理  :不動産を取得後の帳簿上での評価金額、取得税はいくらか、固定資産税は毎年いつ支払うか、等を事前に把握しておく必要があります。

FP試験の参考書は、業務上の参照資料としても活用しやすい

経理業務の中で、特に税務申告や決算処理上の処理は、様々な税法や会計規定を参照することがあると思います。内容によってはネットで調べたり、税務署に問い合わせを行うことが必要ですが、そもそも前提知識がないと、正しい情報にたどりつくことも容易ではありません。

最も信頼性の高い国税庁のHPは、扱う範囲が広く抽象的な記載となっている関係上、目的の条項をすぐ参照しやすいとは言えないです。(そして、税務署への電話の問い合わせでは事務的な対応をされ、目的の回答が得られないこともそれなりにあります。)

各監査法人のHPは、事例をわかりやすく解説されている場合も多いですが、目的の内容が書かれているとは限りません。

FP試験の参考書は、経理関連の周辺知識が網羅的に記載された参考書となっており、詳細を調べる際の前提知識を確認するのに最適です。

FP試験の知識が活かせる業務(学習単元別)

一例として、僕が働いているメーカーの経理業務区分とFPの学習分野を紐づけて記載させていただきます。

労務関連業務ー第1単元(社会保険・年金)、第2単元(保険)、第4単元(所得税・住民税)

資金管理業務ー第1単元(資金計画)、第3単元(金融資産運用)

税務申告業務ー第4単元(タックスプランニング)

固定資産業務ー第5単元(不動産)、第6単元(事業承継)

このように、経理業務の中でどういった分野に従事するとしても、簿記と合わせることで非常に有益となります。

経理業務の幅を広げるために、FP試験を受験してみよう!

簿記を学習済の方がFP試験の学習を行うことで、経理業務の背景・周辺知識が得られ、業務がスムーズに進みやすくなります。働きながらでも、FP3級なら2ヶ月以内、FP2級でも半年程度で合格が可能な試験ですので、ぜひ学習してみてください。

この記事を読んで、FP2級講座を受けようと思った場合は、まずはFP3級からの受験がおすすめです。FP3級に合格することで、FP2級の受験資格も得られるからです。

学習方法は、以下の選択となります。FP2級まで受験することを見据えて学習する場合は、時間効率を考えて、専門学校での受験がおすすめです。

  • 参考書で独学
  • 専門学校の講座受講

もし、最安で専門学校の講座を受講したい場合は、スタディングでの学習がおすすめです。FP3級講座ならば5千円以下という破格の値段で、スマホでの講義視聴と問題演習ができます。FP3級+FP2級講座でも3万円ちょっとで、他の専門学校の半額以下です。

スタディングFP2級講座についてはこちら、FP3級講座についてはこちらの記事で詳細解説しています。

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