会社四季報は読み込むもの?
著者の渡部清二元野村證券社員の方で、「会社四季報」を25年以上全冊読破しているという、筋金入りの会社四季報好き?の方の本です。
会社四季報については僕も先日、本屋で立ち読みしましたが、以下の理由からあまり好きにはなれなそうでした。
・辞書みたいな厚さ
・チャート・文字・表を目いっぱい詰め込んでいて読みづらい(もうすぐ40代なので・・。)
・1ページ1企業なので、どんな起業かの紹介も非常にあっさりしている。
文章を読むのは割と好きなのですが、企業の理念から戦略、行動等、ストーリーがあるもののほうが好きです。
中小型成長株の探し方(注目点)
第1章の「中小型成長株」の探し方の部分が特に、今知りたいと思っていたことだったので読んでみました。
著者は、テンバガー(10倍)も夢ではない中小型株は、以下の3店に注目しています。
①中小型株・・・時価総額300億円以下
②成長性・・・・前期からの(売上高)増収率20%以上、今期から来期の増収率15%以上
③オーナー企業・オーナーが大株主3位以内にいるか
上記の基準で2021年秋の会社四季報から選別した企業を提示してくれているのですが、その中で僕が注目している「KIYOラーニング」があったのがうれしかったです。
「KIYOラーニング」は、「スタディング」という名前でネット学習専門の資格専門学校をやっている企業です。
学校を持たないので、他の大手資格専門学校(Tや🅾や🅻)と比べて半値以下です。サービスのコスパを考えると、周りにも薦めたいぐらいです。
実際僕が前に税理士講座を受講していたのも、いま、FP3級講座を受講しているのもここの講座です。
中小型成長株の探し方(実践編)
実際に例を用いて①~③を説明してくれていますが、その中で②成長性の確認の仕方が参考となりました。
・中小型株をPERだけで判断してはいけない
・「株価」を主語として考える
PER=株価÷1株当たり利益 → 株価=PER×1株当たり利益(EPS)
これは表記上は式の並びを組み替えているだけですが、こうすることで見えてくるものがあるようです。
それは、PERが割安・割高を判断するだめの「比較指標」だけでなく、割高の株がさらにあがるような「期待値」を示していることに気が付く、ということです。この両面で見ることで、大化け株を見逃さないための重要なポイント、とのことです(PERが割高だから買わない→実は大きな成長が期待できる何かがあるのではないか 等)。
割高感の計算は、以下を使用していました。
何度か読んでみたのですが、まだまだ理解不足な気がします。
成長率に対する割高度
・PEG=PER÷2期営業増益率平均(1%の成長に対してPERがどれぐらいか)
※平均値は、 四季報 P3の株価市場別の平均を利用
売上高に対する割高度
・PSR=時価総額÷今期売上高 ~4倍ぐらいまでは〇
※市場全体ではPSRの平均は1前後 (会社四季報 P7)
冒頭で、四季報の厚さ等に及び腰になったことを書きましたが、本書を1章まで読み込んだおかげで、ひとまず四季報を流し読みでも見る気になれました(次は6/17発売予定とのことで、楽天のポイントゲットがてら、注文してみようかと思います。)
とりあえずこの本は、四季報のページで数値を示してくるあたりで、マニア用の本なのかな、とちょっと感じました。
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